脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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去る3月26日に大坂認知運動療法勉強会に参加してきました

兵庫、京都に引き続き、マスターコースの報告です

大きく3つのポイントがありました

中でも特に気になったのが志向性についてです

果たして志向性とは…


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去る3月26日に大坂認知運動療法勉強会に参加してきました


内容は今年の2月に開催された認知運動療法マスターコースの報告です

兵庫、京都に引き続き3回目のマスターコースの報告です

丸3日のマスターコースの内容を報告するために一度に全てを伝えることは難しく、

3回目でも勉強になります



今回は、摂南総合病院の田中祐二先生、杉浦佳樹先生、山下浩史先生が発表されました



まず、田中祐二先生がコースの概要を説明されました

治療介入をする上で、大きく3つのポイントがありました

情報メカニズムという観点から観察・評価を行うこと

志向性という観点から病態解釈を行うこと

訓練のツールである運動イメージの再解釈


です

次に、それぞれについて話がありました



杉浦佳樹先生からは、手における情報メカニズムについての報告がありました

手の特異性を考え、

手はどのような情報を構築することができるのか

という視点から評価を行うことの重要性が述べられました



どのような情報を構築することができるのか

ということについては、これまで言われてきた

機能系(詳しくはコチラ

と類似する印象を受けました



機能系の概念から考えると、

ある特定の行為にどのような目的(機能)があるのかに応じて、

中枢神経系に必要な情報の種類や関係性は異なる


と考えられ、情報メカニズムの視点と類似しているように思いました

つまり、

その行為はどのような情報(体性感覚)の組み合わせ(関係性)で

成り立っているのか


ということであると思います



したがって、評価の視点として、

運動の異常は、

どのような情報を認知することができていないことが原因か


推測することが可能になるのだと思います



たとえば、

手は物体を把持・操作する機能があると言われています

患者さんが物体を把持しようとしたときに特異的病理が出現した場合、

把持するために必要な体性感覚情報が

適切に認知できていないことが原因


と仮説を立てることができます

把持するために必要な体性感覚情報とは、

手指の運動覚や指腹の触・圧覚などです

それらについて、認知問題(詳しくはコチラ)を通じて

検証していくことが評価であり治療になると思います



次に、山下浩史先生から運動イメージについての報告がありました

これまでの運動イメージについての解釈が整理され、

運動イメージ活用の問題点が提示されました

セラピストの指示に問題があることや、

部分的な運動イメージを行うことが問題とされました

運動イメージを行う際には、

重要な情報をクローズアップしながらも、

他の情報もある程度含めてイメージさせることが重要


と言われていました



おそらく、踵接地の運動イメージを行う際には、

足関節背屈と踵の圧覚という部分的な運動イメージだけではなく、

股関節や膝関節伸展といった全体的な面も含めた運動イメージをさせる

ということが重要なのだと思いました



今回の報告の中で、特に気になったのが志向性についてです



志向性とは、

何かに向かうという能力

だそうです




身体を細分化することだけではなく、

世界と相互作用することによって、

どのような情報を主体が欲しているかということが重要

と言われていました

つまり、

志向性とは、ある特定の情報を構築するために何かに向かうこと

だそうです



志向性をどのように臨床に取り入れるのか



実技が紹介されました



四角形の道具があります

3つの辺には、辺に平行な溝が彫ってあります

そして、残りの1つの辺には、辺に垂直な溝が彫ってあります

志向性図①


手指でなぞって、1つの辺に垂直な溝が彫ってあるところを当てる課題です

志向性図②


おそらく、運動覚と触覚といった複数の情報を構築する課題です

実技の流れを簡単にして以下にまとめます



被験者は、はじめは正当出来ません

セラピスト「どうでしたか

被験者「わかりませんでした

セラピスト「なぜわからなかったのだと思いますか

被験者「手首が硬かったのでわかりにくかったように思います

セラピスト「それでは、手首を軟らかくして行ってみましょう





すると…




正当できるようになりました





道具とセラピストの言語を通じて、

認知問題を解くためには、

どのような身体であるべきか

どのような情報が必要なのか

を患者さんに自ら気づいて、考えてもらうように導くことが重要


なのだと感じました



翌週の院内の勉強会でも、知覚仮説と志向性についての話がありました



セラピストは、

セラピストの模範解答に向かって患者さんを導くのではなく、

患者さんがなぜその情報が大切なのかを気づくように、

自ら問題解決の方法を見出すように導かなくてはならない




つまり、患者さんに対して、

この情報が大切だから感じなさい

と教え込むのではないということですね



認知運動療法では、運動機能回復を学習と捉えています

先生に教え込まれるよりも、

自分で「あぁそうか」とひらめいた方が学習としてすすみやすい

ので納得です



認知運動療法の奥深さを改めて感じました



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