脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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私は一昨年から、認知運動療法の臨床の相談を受けることがしばしばありました

現在、その方の了承を得たうえで、メールでのやり取りをブログで公開しています

悩み事を皆さんで共有できれば、解決も早いはずです

今回はその第2段

膝がブランコの様です

という患者さんの記述をどのように解釈するのかについてでした


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「訓練の進め方がわからない

「このような場合はどのように解釈すればよいのか


などなど

認知運動療法の臨床において、

悩むことや疑問に思うことが多いのではないでしょうか


嬉しいことに以前より、たびたび認知運動療法の相談をしてくださるセラピストがいらっしゃいました

ふと気づくと何回もメールのやり取りを繰り返していました

ブログをはじめてからしばらく経ち、

「皆さんも同じことで悩んでいるのではないか

「メール相談のやり取りを公開すれば、皆さんに喜んでいただけるのではないか


と思いつきました

そして、相談をしてくださるセラピストに確認したところ、

ブログでの公開を了承していただきました

今回はその第2回

記念すべき第1回の相談は、2007年12月22日でした

リアルな方が良いと思うので、メールはそのままにしました

質問の部分のみ公開します



質問


運動覚をモダリティーとしての距離を識別する認知課題の際、

膝の場合では患者様が、

膝がブランコの様に動いて、近くだと動きが小さく、遠くだと大きく動く

と判断しています。

自分の考えでは、筋の感じより動きの度合いを感じてもらったほうが

運動覚を使用してるのかなっと思ったのですがどうでしょうか

また、関節がゆるやかに動くなどの表現は三人称記述に入るでしょうか



関節の運動覚をモダリティーとしての空間課題については関節の周りの筋感覚、

例えば伸びてく感じや縮む感じなどに注意して差異を判断するようにしていくのでしょうか



返信) 2007年12月28日


>膝がブランコの様に動いて近くだと動きが小さく遠くだと大きく動く事で判断してる
>関節の周りの筋感覚、例えば伸びてく感じや縮む感じなどに注意して差異を判断するようにしていくのですか?


認知課題を行う上では、書籍でもあるような

認知過程の異常によって、運動の異常が生じる

認知過程の活性化によって、運動の異常と異常な意識経験を改善す る

臨床家が課題を考案する場合に最も注意を払うべきことは、
 その課題によって患者さんの知覚仮説を適切に導き出すことが
 出来ているのかとういう点であろう


という点がとても重要になると考えます



そのように考えますと、患者さんがどの様に記述しているかということよりも、

その課題によって、

患者さんが健側のような

正しい知覚仮説を立てて認知問題に対峙しているか


ということと、

特異的病理が制御されるのか

ということが重要ではないかと考えます



つまり、患者さんが健側のような”正しい”知覚仮説を立てているならば、

認知過程は活性化し、正しい情報をもとに世界と相互作用することになるので、

その結果として、セラピストが制御したい特異的病理は制御されているはずということです



今回の症例にあてはめてみますと、

「膝がブランコの様に動いている」 

という知覚仮説を立てて空間課題を行う際、

健側でもそのような知覚仮説を立てていて、

患側でも「
特異的病理」が制御されるのであれば、

良いのではないか


と思います


一方、特異的病理が制御されないのであれば、

「正しい知覚仮説を立てることができず、

誤った情報をもとに世界と相互作用している結果、

運動の異常が生じる」


と解釈できます


そのような場合は、

「伸びてく感じや縮む感じ」などの健側と同じような知覚仮説を立てるようにセラピストが援助し、

再度課題を行います


そして、


”どのような知覚仮説を立てれば特異的病理が制御されるか”

ということについて、

仮説-検証作業を繰り返して行うことが重要になると考えます



認知運動療法では、「これが正しい方法」という決まった方法はなく

患者さんひとりひとりの認知過程の異常によって、

立てなければいけない知覚仮説は異なり、

セラピストの援助の方法も変化するものと考えます



書籍にも「解答の正解・不正解というフィルターのみでは十分ではない」

とあるように、

患者さんが間違えたのはなぜか

正しく解答するためにはどのような援助方法が必要か


などについて、セラピストが仮説を立て、認知課題を通じて、

その仮説を検証する作業の繰り返が行われると考えます




>関節がゆるやかに動くまたなどの表現は三人称記述に入るでしょうか


「ゆるやか」という言葉のみでは、どちらとも判断しかねます

「関節の動いている感触がねばりがあって、ゆるやか」というのであれば一人称と考えますが、

「動いているスピードがゆっくりなのでゆるやか」というのであれば三人称と考えます

前述の内容と重複しますが、同じ「ゆるやか」という記述であっても、

正しい運動覚情報(正しい知覚仮説)に基づいた記述であれば、

特異的病理が制御されることで確認できる


と考えます




いかがでしょうか

同じことを悩んでいた方はいらっしゃいますでしょうか

コメントや掲示板を通じて、

皆さんでディスカッションできれば良いですね


臨床における相談などがございましたら、

掲示板に書き込んでいただければと思います

「掲示板はちょっと・・・」という方は、

メールフォーム(管理人へのメッセージ)からメールをいただければと思います

メールでいただいた内容に関しまして、ブログで公開するかは、

必ず確認いたしますのでご安心ください

少しでも皆さんの臨床のお役に立てればうれしく思います



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