脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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前回に引き続き、

運動を学習するためのポイントをご紹介します

キーワードはメタ認知能力

片麻痺の回復にとっても、

自分を知る力が大切になります


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先日の記事の中で、

運動学習はキャッチボールに似ている


ということをご紹介しました(詳しくはコチラ





リハビリにおいて、セラピストが

「力を入れてください」

「足を真っすぐにしてください」


と指示したとしても、

障害を持たれた方が

「力の入れ方がわからない

「足がどのようになっているかわからない



という状態では、

適切な学習は起こり得ない

ということでした





また、

導者から意思を伝えるボールを

一方的に投げるのではなく、

キャッチボールのように

指導者と学習者の間で意思を伝えるボールが

        行ったり来たりしていないといけない



ということもありました





先日の記事では、

運動を教える側であるセラピストの視点

に立った内容でしたが、

今回は、

運動を学習する側の視点

に立った内容になります





今回のキーワードは、

メタ認知能力

という言葉





メタ認知とは心理学の言葉であり、

簡単に言えば、

「自らの考えや感じている内容を

             自分で知る能力」


ということになります





「私が今考えていることは…です」

といったように、

自分の考えを自分で知ることであり、

それができていれば、内容を話すことで、

周囲に自分の考えを知ってもらえる

ことができます





また、

運動を学習するための重要なこととして、

「今の自分の体はこうなっている」

「今は足が曲がっている / 伸びている」

「今は足が着いている / 着いていない」

といったような、

自分の体の変化を感じること

も含まれ、

その内容を話すことで、周囲に

「どのようなことを感じることができるのか

を知ってもらうことができます





運動を学習をするうえでは、

セラピストから

「足を真っすぐにしてください」

と言われたことに対して、

「今の自分の足は真っすぐかな

「曲がっているのであれば伸ばしてみよう


と自らの体について感じたうえで、

それを修正することが求められます





その時に、

他者から言われた内容と

   メタ認知している内容が一致しいている


ことが重要になります





もし、セラピストから

「足を真っすぐにしてください」

と言われたとしても、

「自分の足が真っすぐなのか

    曲がっているのかわからない

「先生は曲がっていると言うけれども、

    自分としては今の状態で真っすぐに感じる


というような状態であれば、

自ら真っ直ぐに直すことはできません





そのような状態では、

足がどうなっているかわからない

どうすれば良いのかもわからない
ために、

全身に無理な力が入ってしまい、

麻痺側の手足の筋肉が硬くなってしまう

こともあります





セラピストから

「足を真っすぐにしてください」

と言われた時に

「自分の足が曲がっているのがわかる

自らの体のことを感じることで、

「それでは、足を伸ばしてみよう」

運動を修正することができるのです





つまり、

他者から指摘された内容が、

   自分の体で感じ、理解できていないと

      適切な運動学習することは難しい


ということになります





今回の文献でも

数多くのことを意識できるようにして、

    自らの問題を明確にすることが大切である


と書いてありました





体のすべての感覚を意識することは難しいことですが、

その運動の動きに必要な感覚を

          状況の変化に応じて感じること


が大切になると思います

それには、

その状況に不必要な感覚を無視し、

           必要な感覚のみを感じる


ということが含まれます





運動を学習するための理想としては、

他者から言われなくても、

   自らの運動の問題点を理解し、

          自ら修正できる


ということになりますが、

多くの方がはじめは難しく、

セラピストの手助けを必要とします





まずは、

「今の自分の体はこうなっている」

「今は足が曲がっている / 伸びている」

「今は足が着いている / 着いていない」

といったメタ認知能力、つまり

自分の体の変化を感じる能力

を身につけることが

適切な運動を学習するためには重要

になるのです





参考文献
題名:身体知獲得のツールとしてのメタ認知的言語化
著者:諏訪正樹
雑誌:人工知能学会誌 20(5), 525-532, 2005-09-01







認知運動療法とは、簡単に言えば、

感じるリハビリを行うことで、

  楽に動くためのコツを見つける


ことを目的としています(詳しくはコチラ①コチラ②





脳梗塞や脳内出血によって

脳に障害を負われた方がご自分の

関節の動く感覚

手の平や足の裏の感覚

麻痺側の手足の存在感


といった感覚を

感じることができるような感じ方

を共に見つけ出し、

適切な運動を学習へと繋げることが、

認知運動療法の目的でもあります





体の感じ方がわかることは、

自らの運動の問題を把握できることになるので、

セラピストなどの他者の指導がない状態でも

適切な運動ができる
ことにつながります







片麻痺の回復へ向けて、

適切な運動を学習するためには、

メタ認知能力という

自分を知る力

が必要になることがポイントとなりそうです



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



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脳のリハビリである認知運動療法の具体的な訓練場面コチラ






脳のリハビリである認知運動療法を

     臨床展開するための考え方についてはコチラ

    (最初の記事から順に読んでいただくとよいと思います





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コメント
この記事へのコメント
メタ認知能力
 初めて知った言葉ですが、書かれたことは良く理解できます。

 患者がこの『メタ認知能力』を身につければ回復に繋がることも理解できます。

 私は、『メタ認知能力』はその人が生きてきた中で身に付いた能力だと思います。

 そして、脳梗塞や脳出血を発症した後に、この能力を一人で身につけようとするのは困難だと感じます。

 もちろん、認知運動療法をマスターした療法士が患者と話したり協働することで身に付くと思います。

 では、認知運動療法を知らなければ無理なのでしょうか。

私は認知運動療法を否定する者ではありませんが、普通の療法士も、患者に『メタ認知能力』を教える能力を身につけるべきだと考えています。

 養成校だとか、専門の学校では教えないのでしょうか。

2010/11/19(金) 10:15 | URL | マサおじさん #-[ 編集]
学校教育
>マサおじさん

コメントをいただきまして、ありがとうございます。

おっしゃるようにメタ認知能力は、
1人1人の人生経験によって培われるものです。

スポーツなど、自分の体について考える経験が
多くあった方や、仕事などで多くのことを整理して
まとめあげる経験が多い方は、
メタ認知能力が高い傾向にあることを感じます。

メタ認知能力は、脳が損傷されると、
大きく低下してしまうことが多く、
より良い回復のためにはセラピストとの
共同作業が必要になると思います。

このような視点の重要性は、
認知運動療法だけではなく、全ての
リハビリデーション分野において言えることなのですが、
まだまだ十分に広まっていないのが現状になります。

メタ認知能力については、教育学などで
以前から言われていますが、
リハビリデーションの養成校においては、
十分に教育されていないのかもしれません。
少なくとも私が学生時代には、ありませんでした。

今後、メタ認知能力の重要性について、
多くのセラピストが認識できるように、
研究や日々の臨床に取り組んで行きたいと考えております。
2010/11/20(土) 06:43 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
私のブログに
この記事を紹介しました。

了解しないで済みませんでした。

事後了解していただければと思います。
2010/11/20(土) 08:02 | URL | マサおじさん #-[ 編集]
ご紹介ありがとうございます
>マサおじさん

貴ブログへご紹介いただきまして、
ありがとうございます。

少しでも皆様のお役に立てれば嬉しく思います。
2010/11/20(土) 08:17 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/11/23(火) 14:43 | | #[ 編集]
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