脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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先日、認知運動療法を勉強されているセラピストの方から

ご質問をいただきました 内容は、

患者さんは思うように機能回復出来ていますでしょうか

というものです

思うような結果が出ないことも多くありますが、

諦めずにもがいた先にのみ

機能回復という光があるのだと思います


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先日、セラピストの方からご質問をいただきました

詳しくはコチラです





突然このようなメールをするのは失礼かと思うのですが、
最近の認知は如何かと思い、質問させて頂きたいと思いましてメールさせて頂きました。
臨床は如何ですか?
患者さんは思うように機能回復出来ていますでしょうか?

私は今、認知を臨床で展開しているベテランの先生方はもがいてるのではないかと感じています。
思うように患者さんは良くなっていないのではないでしょうか?
これはあくまで私の推測ですので、失礼があればお許し下さい。
率直な意見を聞かせて下さい。
認知をやり始めた頃と今とではどちらが機能回復を感じていますか?
おそらく多くのベテランセラピストがまだ未熟だと感じてた、あの頃ではないかと感じるのですが、如何ですか?
率直な感想をお願い致します。





ご質問いただきまして、ありがとうございます

機能回復への道には苦労することが多いですね





結論から申しますと、

機能回復への道には苦労が多く、

  思うような結果が出ないことの方が多い


と感じています





しかし、それは、

認知運動療法という理論の問題」ではなく

教師役である私たちセラピストの問題

が大きいのではないかと思います





確かに、認知運動療法を始めたころは、

少し注意を向けるような取り組みだけでも良くなる

といった結果が簡単に出ることもあり、

認知運動療法はとても効果がある

と感じたこともありました





しかし、臨床を行っていると、

なかなか結果が出ない

ことも多くあります





障害をお持ちの方々の問題は、

「注意すれば良くなる」というような簡単なものではなく、

知覚・注意・記憶・判断・言語といった

複雑な問題が重なっています





また、近年においては、

機能回復へ向けた問題として、

志向性などの意識思考といった問題

もあるのではないかと言われています





人間はそれほど、

複雑な存在

であるのだと思います





だからこそ、

機能回復という結果は簡単には出ない

のだと思います





なかなか結果は出にくいこともありますが、

そうした複雑な問題を

乗り越える強い意志と行動

があれば、少しずつでも

機能回復という結果は出てくる

のではないかと感じております





私たちセラピストは、

障害を持たれた方々の複雑な問題を理解したうえで、

それを克服すべく日々の訓練を行います





その中で、

「この方はこれが問題かも」と仮設を立てて、

訓練を通じて検証するという作業を繰り返し行います





その時には、

障害を持たれた方々の一人一人の状態によって、

どのように手助けをすれば問題を解決できるのか

を見つけることがセラピストの役割になります





このように考えますと

日々の訓練における

なかなか上手く結果が出ない

ということは、

セラピストが立てた仮説が間違えている

ことや

セラピストが問題の解決方法を見つけることができていない

といった教師役である私たちセラピストの問題

であると言えます





臨床においては、

「なかなか上手く結果が出ない」ことの方が多く、

時には挫けそうになることもありますが、

その都度、

セラピストの教え方が悪かった

謙虚に受け止めて反省しなければなりません





そのうえで、

新たな仮説を立てて、

新たな問題解決方法を見つけ出す取り組み

を繰り返すという

強い意志と行動

が重要になると考えます





こうした

粘り強い日々の訓練を繰り返した先にのみ

機能回復という結果が得られる

のだと感じております





私自身も、

日々の訓練は上手くいかないことが多く、

未熟さを痛感しております





そのような意味では、

もがいている

とかもしれません





しかし、

機能回復を諦めず、

    日々もがいた先にのみ

        機能回復という結果は得られる


と感じております





実際に、

脳梗塞によって片麻痺という障害をお持ちの方

に対する訓練において、

上手くいかないことが続いたことがありました





「この方には認知運動療法は向いていないかも」

と諦めてしまいそうになったこともありました





しかし、

「上手くいかないのは、自分の教え方が悪いからだ」

と考え、試行錯誤の日々





それでも、

なかなか結果は出ない日々が続きました





数日後

やっとの思いで

訓練が上手くいく方法

を見つけることがありました





すると





これまで、

支えることができなかった麻痺側の足が

その日の訓練後には、

明らかに支えることができていた

のです





その瞬間、

やはり、認知運動療法という理論の問題ではなく、

         自分の教え方が悪かったのだ


と強く反省すると共に、

一人一人に適切に教えることができれば

        少しずつでも機能回復が起る可能性がある


という大きな光が見えたことを覚えています





認知運動療法の本場である

イタリアのセラピストも日々もがいている

のだと思います





きっと、上手くいかないことも

たくさんあると思います





しかし、

イタリアのセラピストも

機能回復を諦めていない

と思います





だからこそ、

日々、新たな知見を取り入れている

のだと思います





機能回復への道には苦労が多く、

思うような結果が出ないことの方が多くあり、

もがくような日々もあります





もがいている日々の方が

多いかもしれません





しかし





セラピストが謙虚に反省し、

機能回復へむけた強い意志を持ち、

訓練を繰り返すことによってのみ、

機能回復への道が開かれる

のかもしれません





以上、私の考えを述べさせていただきました

表現の中に失礼があればお許しください





これからも、

障害を持たれた方々の機能回復へ向けて、

共に歩んでいけることを願っております





何か私にできることがありましたら、

いつでもご連絡いただければ幸いです



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



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脳のリハビリである認知運動療法を

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    (最初の記事から順に読んでいただくとよいと思います





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コメント
この記事へのコメント
おじゃまします
大変興味ある話題なのでちょっとおじゃまします。

>「人を動かすのは人」さん

非常に鋭い指摘だと思います。私も長く認知運動療法の臨床をしていますが、手探りでしていた頃から少し形が見えてきた、'00年代前半までがもっとも楽しかったし、臨床での効果も実感できていました。
今の方がうまくいかず、まさに「もがいている」状況です。

どうしてそうなったかはいろいろあると思うので、そのうち自分のブログで書くつもりです。

ところで「人を動かすのは人」さんが、どうしてそのように思われたのかが気になります。差し支えなければ教えてください。


>生野先生

質問された内容は、「今よりも昔の方が」改善を感じられたのではないか?ということですので、書かれている内容は少し違うように感じます。

それはさておき、
> 機能回復への道には苦労が多く、
>  思うような結果が出ないことの方が多い

生野さんがどれくらいの結果をイメージしているかわかりませんが、「思うような結果が出ないことの方が多い」は
ちょっと低すぎませんか。

私たちは患者さんのリハビリを生業としている以上、どんな患者さんにも対応できる必要がありますし、全員は無理でも8割くらいの患者さんには60点以上の回復をさせられないといけないんじゃないかと思います。
基本はそれぐらいで、一部の患者さんに、苦労して10点アップさせられたら、それでいいかなと思います(60点が70点にアップでもいいし、0点から10点にでもいいので)。
2010/09/21(火) 19:55 | URL | 佐藤正俊 #iuekdcok[ 編集]
一石を投じます
一石を投じます。

先日、コメントした内容に早々と答えて頂き、ありがとうございます。
しかし、私が言いたいのは、生野先生が答えて頂いた内容ではなく、まさに佐藤先生が察して下さった事です。
佐藤先生!私の意図を察して頂き、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。

幸い、このような機械を頂きましたので、何故私がそのような事を思うのかを綴らせて頂きたいと思います。

私は認知運動療法を否定するつもりはなく、素晴らしい治療理論、仮説を展開していると思います。
私自信ベーシック、アドバイス共に何度も足を運ばせて頂きました。

私が今回、このようなコメントを出したのは最近の認知運動療法は大切なものを見失っていると感じたからです。
もともと私が認知に惹かれたのは、セラピスト主体ではなく、患者さんが主体の治療だという事。「身体の声をきく」という治療姿勢に魅力を感じたからです。
しかし、最近は最新の知見!エビデンスを追いかけ!認知過程の活性!志向性!注意!運動イメージ!メタファー!ミラーニューロン!etc・・・。
もちろんどれも大切だし、有効な方法だと思います。
しかし・・・。
携帯なんで区切りますね。


2010/09/21(火) 22:14 | URL | 人を動かすのは人 #-[ 編集]
一石を投じます2
認知を続けて行くと多くの先生方が皆、落とし穴に陥ると思うのです。
それは、スポンジを通して患者さんが差異を感じた瞬間が判る。支えている腕や足を通して患者さんがどこに注意が向いているのか?歩行を診ればどこが痛いのか?痺れているのか?どのような意識経験をしているのか?手にとるように判るようになります。
自分には「身体の声が聞け、見えないものが見えるようになった!」と錯覚するのです。治療ターゲットは患者さんに聞くのではなくセラピストが決めるようになります。もちろん専門性を問われる仕事ですか必要なんですが・・・。
話は変わりますが、先日大阪で行われたベーシックに後輩が参加しました。
内容をきくと「認知をみれば必ずよくなるからやりなさいって感じでしたよ・・・と」以前からも後輩からこのような声を聞きます。治療場面を上映した時もありましたが、「あなたはこれが判らないでしょ!これは!どう違う!」酷いものでした。誰の目にもその様に写ったのではないでしょうか?
ボバース、ボイター、PNF、AKAそれぞれ素晴らしい先生方がいます。私が言いたいのは、治療方法も大切ですが、治療する「人」が一番大切だという事です。
2010/09/21(火) 22:46 | URL | 人を動かすのは人 #-[ 編集]
一石を投じます3
人は人でしか治療出来ない。宮本先生も仰ってましたね。その通りだと思います。
猿やマウスは重度な脳損傷があっても回復しますよね。しかし、人間は知識があり、言語があり、感情(情動)があります。だから困難です。
人間が最大の筋力、集中力をだせるのはリラックスした時です。治療中、リラックスできてますか?心地好い風が流れていますか?
注意を志向性を意識経験を重要視するあまり、ぴりぴりした空気が流れていませんか?
認知を受けに来る患者さんより、認知をしている「あなた」に会いに来る患者さんは間違いなく良くなっているはずです。
皆さんはどう思われますか?

色々言いたい放題書かせて頂きましたが、どうかお許し下さい。生野先生すいません。どうかお許し下さい。
2010/09/21(火) 22:57 | URL | 人を動かすのは人 #-[ 編集]
一石を投じます4
私が感じる最近の認知は・・・。
「ルリアを読み、理解出来る人は増えたが、人の表情を読み、心を理解出来る人がいなくなってきた」という現状です。
2010/09/21(火) 23:09 | URL | 人を動かすのは人 #-[ 編集]
人の表情を読み、心を理解する。文献を読み知識を増やす。双方ともにセラピストにとって重要なことです。
僕は知識と知恵は違うように感じます。僕も認知運動療法とEsercizio terapeutico cognitivoに関わって来て(敢えて、別々に書いたのはこれが異なるように感じているからです)僕もいろいろ迷いました。今も迷っていることは沢山あります。でも人の表情を読み心を理解するのは観察です。表情を見て口角が下がっているとかそういう部分から表情の全体を統合し感情を感じ取っているはずです。
2004年第1回目のマスターコースで認識論について話がありました。心や自然の重要性を訴えるセラピスト、科学的知見を患者さんに直接的に適用しようとするセラピスト、こう書くとお前はどうなんだって言われそうですが…
心や自然にはアプローチが非常に困難でその認識を変える必要性があるように感じます。上記にもありましたが何らかの情報(声のトーンや表情筋の動きを視覚的、聴覚的、体性感覚的)をセラピストが感じることが無ければ心がどうのこうのということは言えないはずです。
また基礎科学的な内容もセラピストがどう行動するかによって実際には全く手続きとして成り立っていない場合も多々あるはずです。どちらもこのままでは行き詰まってしまうように感じます。

正しく感じて正しく行動する…でも正しいって誰が決めたんだろう?セラピストも患者さんも正しさを追求しがちですが正しいという価値観は相対的なものであって絶対的なものではありません。心や自然も…心や自然(無動き)を感情の変化による行動の変化や現象学的な内容で記述される一連の知覚の流れ等と認識を変えてみてはどうでしょう。

例えば立位の困難な右片麻痺の患者さんについて、身体各部位のの空間的関係と足底圧情報間の整合性を保ちながら立位を保つことが出来ない等の客観的情報に置き換える必要性があるのではないでしょうか?
もしくはそれを現象学的な知覚内容に統合できない(しっかり立つ、安定している)と変えてみてはどうでしょう?

セラピストは可能な限り主観的な判断を排除する必要性があるように感じます。ですのでETCにこれが唯一正しくってこうしなければならないっていうものは無いように思っていますが、論理的に全く説明の成り立たないものは問題があるように思います。ですからセラピストが祈り続けるだけでは患者さんは回復しません。患者さんはセラピストが患者さんに働きかけることで成立すると信じています。ですからセラピストは知識を通じて知恵を働かせセラピスト自身の行動を組織化(言葉が曖昧かも知れませんが)する必要があるように思います。

皆、この掲示板を見ている人やコースに参加されるセラピストは少なくとも現状に足りないものを感じていて少しでも自分の治療能力を向上したいと思って勉強されているんだと思います。ただその方向性が行き詰まる方向に向かないように願っています。
2010/09/22(水) 11:52 | URL | Koso #-[ 編集]
日本における問題
>佐藤正俊 先生v-22

言葉足らずで申し訳ありません。
「思うような結果が出ない」ということは、
「思うようにすぐには回復しないことが多いけれども、
徐々に進んでいくしかない」
ということです。

どのような方に対しても10点ずつでも
回復へ進むように取り組んでいく姿勢は
私にとってもとても共感できものであります。

徐々に回復へと進んでいく中で、
壁に当たることも多くあります。
それでも、諦めずに「回復への方略」を見つけようとする時には、
「苦労することが多く、すぐには結果が出ない」
こともあると感じております。

しかし、諦めずに少しずつでも回復へ進んでいく姿勢は
とても大切になると考えております。



>人を動かすのは人さんv-22

今、認知運動療法を実践する中で、
感じておられる素直なお気持ちをお聞かせくださいまして、
ありがとうございます。

治療場面における
「あなたはこれが判らないでしょ!これは!どう違う!」
というのは、
先日開催された大阪ベーシックコースのことでしょうか?

私自身、そのような場面に気がつきませんでしたが、
もしそうであれば、強く反省しなければならないと感じております。

コメントをいただいた内容に関しましては、
「認知運動療法の理論の問題ではなく、違った問題」
があるのではないかと感じております。
詳細は、近日中に記事にさせていただきますので、
よろしくお願いいたします。

2010/09/22(水) 12:40 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
イタリアの臨床
>Kosoさんv-22

ご意見をいただきまして、ありがとうございます。

私としましては、
これまでのマスターコースやアドバンスコースから
「イタリアではセラピスト優位の治療は行われていない」
のではないかと感じるのですが、
いかがでしょうか?

よろしければ、ご意見をいただければ嬉しく思います。



>人を動かすのは人さんv-22

今回の内容に関する私の考えを記事にさせていただきましたので、
よろしければご参照ください。
http://neurocognitive.blog105.fc2.com/blog-entry-339.html#more
2010/09/22(水) 13:32 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
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