脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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これまで何度か記事にさせていただいている、

痺れが強い右片麻痺の患者さま

「自分の手足のように感じない」

言われていたのが…

発症されてから1年2ヶ月

大きな一歩を踏み出しました


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これまで何度か記事にさせていただいている、

痺れが強い右片麻痺の患者さま

(詳しくはコチラ①コチラ②コチラ③コチラ④コチラ⑤コチラ⑥コチラ⑦コチラ⑧

大きな一歩を踏み出しました





当院で認知運動療法を解したのは、

発症から6ヶ月以上経過された

昨年の4月





運動麻痺は比較的軽度であり、

麻痺側の右手足の運動はある程度可能ですが、

右半身に痺れのような異常感覚が強く、

右半身の筋緊張が高いことが問題でした

(痺れが発生するメカニズムについてはコチラ




手すりを支えれば歩くことは可能ですが、

右半身の筋緊張が高いために、

ぎこちなく、安定性に欠ける動きとなっていました





右半身の痺れは、

他人に触られた時や

運動時に増強し、

特に

膝から足の裏までの痺れが強い

状態





右足の

動いている感覚(運動覚)



足の裏の感覚(触圧覚)

を感じることはできず、

「自分の足ではないようです」

とおっしゃっていました







見た目は「自分の手足」なのですが、

「自分の手足のように感じない」

ということは、

多くの患者さまが感じていることではないでしょうか





認知運動療法によって、

「感じ方」を学んでいただき、

動きに必要な感覚を感じる

ようになると、

運動の改善と共に

「自分の手足のように感じる」

といった経験の変化も見られます

(感じることと運動・経験の関係についてはコチラ






私の患者さまは

認知運動療法開始当初より、

右足の

動いている感覚(運動覚)



足の裏の感覚(触圧覚)

を感じることができれば、

軟らかく安全に歩くことができる

と考えていました





しかし





右足の感覚は、

訓練を通じて、さまざまな試行錯誤をしても

感じることができませんでした





その時の患者さまにとっては、

右足の訓練は難しすぎる

と考え、

比較的痺れの軽かった体や腰

から訓練を進めてきました





寝返り

起き上がり

座る姿勢

立ち上がり







段階的に

「感じ方」を学んでいただくことで

痺れが起こりにくい動き方

を身につけていただき、

徐々に右半身の痺れが減ってきました





昨年末には、

立った姿勢で、

右足の裏にどれだけ体重がかかっているか

を不十分ながら感じることができるようになり、

安定して立つことができるようになりました





しかし





歩く場面になると、

右足の裏にどれだけ体重がかかっているか

を感じることができません





歩いている時に

支えている足に体重がかかっているか

を感じることができない場合、

どうなるでしょうか





そうです





体を支えることはできません

とても怖いと思います





私の患者さまの場合も

歩いている時の右足は、

支える機能を果たしていない

状態でした







杖なしで歩くためには、

左右の片足で交互に

バランスを取りながら体重を支える

ことが必要になります





歩くことは普段何気なく行っていますが、

左右の片足で前後左右にバランスを取りながら、

          前後左右になめらかに重心移動を行う


といった高度な運動なのです

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片足で支えることが難しい場合は、

杖をつくことや手すりを支える

ことによって

支えを増やす

ことが必要になります







右足で支えることができない私の患者さまの場合は、

手すりを左手で支えての歩行では、

主に左手足で支えるので

比較的安定して歩くことが可能

ですが、

杖で歩くととても不安定になってしまう

ことが問題となっていました





手すりを支えて歩く姿を

良く観察してみると





右足の片足立ちになる時に、

手すりを持った左手で体を引きつける

ように支えています

WS000001_20100611152123.jpg





おそらく

右足で支えること不安定で、

右側へ倒れそうな恐怖心があるために

手すりを持った左手で体を引きつけている

ことや

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右足で支えた後に左足で支えるために

右足から左足へと重心移動を行う際、

右足で踏ん張ることで左足へと重心移動を行うことが難しい

ために

手すりを持った左手で体を引きつけることで

           左足へと重心移動を行っている


ことが考えられます

WS000008_20100611152910.jpg






を使って歩こうとすると、手すりで歩くように

左手で引きつけることができません

そのため、

右足で支えることができない恐怖心

が強くなり、杖に頼ろうとしてしまいます

その結果、

杖を持った左手にさらに力が入ってしまい、

右手足の筋緊張が高くなり、

とてもぎこちない歩き方になっていたのです







試行錯誤の日々が続き…





ここ2ヶ月





歩く場面で、

右足の裏にどれだけ体重がかかっているか

      を感じることができるようになってきた


のです





すると





右足で

「支えている実感」

が出てくると共に

「安心感」

もでてきました





すると、すると





左手で力いっぱい支えていた

杖に対する意識が、

患者さま「右足に気をつけていれば、

      杖はほとんど支えなくて良いのですね


と変化してきました





患者さまも

6月に北海道へ孫の顔を見に行く

という目標を立てて、

自宅でも

右足に注意しながらの歩き方

を実践していただいていました





そして

6月9日





ついに





ゆっくりではありますが、

一本杖を使って一人で歩くことができました

右足も軟らかく振り出すことができています

比較的安定しており、

近くで見守っているだけで良いくらいでした





いつも付き添って来院される

奥さまも嬉しそうに写真を撮っていました





大満足の訓練を終えて





患者さまが最後に一言





患者さま「今までゆっくりと時間をかけて良くなってきたけど、

           やっと自分らしい足になってきました」






当院で認知運動療法を始めてから

1年2ヶ月

やっと

自分らしい足

に近づいていきました





訓練を通じて、

動きを改善すると共に

自分らしい身体を取り戻す





セラピストとして、

嬉しい瞬間です





患者さまと

共に悩み

共に考え

共に歩んできた1年2ヶ月


が少し報われた気持ちです





「発症から6ヶ月で回復は止まる」

という医療業界の考えをなんとか変えたいものです





発症から6ヶ月経過したとしても

多くの方は回復を望まれています





発症から6ヶ月経過したとしても

脳は回復していくのです






認知運動療法では、

機能回復を学習と捉えています





はじめから難しいことを

    学ぶことはできないように、

患者さまの状態によっては、

比較的易しいことから学んでいただき、

   段階的に難しいことを学んでいただく


ことが必要になります





そのため、どうしても

時間がかかってしまう

こともあります





機能回復への長い道のりの途中で、

挫けそうになることもあるかもしれません





これからも患者さまと寄り添い、

共に機能回復への道を歩んでいきたいと思います



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コメント
この記事へのコメント
痺れると緊張で最後は引力か!・?
毎日が痺れと同居、歩けば痺れは極限的に最大値に、終いには足の動きが分からずに地面と擦れ合って・・此処でお休みと座り込む。これでも痺れを軽減する話に繋がりますか?座禅で足が痺れてアアア~と言う事と自然にス~~と無くなるあの感じ、私の痺れもあの無くなる感じを得る事が出来るのでしょうか?
2010/06/30(水) 16:50 | URL | つちやゆたか #-[ 編集]
痺れからの解放
>つちやゆたかさんv-22

ご相談をいただきまして、ありがとうございます。

歩くと痺れてしまようでしたら、
「楽に」「御自分足らしく」歩くことができず、
とても辛いことと察します。
痺れと同時に麻痺された手足が硬くなってしまうのではないでしょうか?

認知運動療法によって、痺れのある皆様が
すぐに「ス~~~と無くなる」
ことは難しいかもしれません。
しかし、日々の臨床経験では、治療を通じて、
少しずつでも「正しい感覚」を感じることができるようになると、
痺れが少なくなることや
自分らしい足に近づくことがあります。

この記事の患者さまの場合、
認知運動療法の治療をはじめて約1年になります。
最初は触られるだけで強い痺れが生じ、
立つ・歩く時にも強い痺れと
麻痺側の手足が硬くなる症状が出ていました。
治療を通じて、少しずつ「正しい感覚」を
感じることができるようになると共に
痺れや手足の硬さが改善してきております。

つちやゆたかさんのお体のご様子がわからないために
断言することはできませんが、
「正しい感覚」の感じ方を身につけることによって、
痺れが少なくなる可能性はあるのではないかと思います。

またご質問など、ございましたら、
コメントをいただくか以下のメールアドレスに
ご連絡いただければ幸いです。
(neurocognitive.rehabilitation@gmail.com)
2010/06/30(水) 18:26 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
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