脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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先週末は大阪で開催された第五回日本理学療法士協会神経系研究部会学術集会に参加しました

一般演題に講演と充実した二日間でした

最後のシンポジウムで勇気を出して質問してみました

そのとき理論の壁を感じました


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天気に恵まれましたが、とても寒い二日間でした

会場は500人で満員です

二日間の内容は一般演題と多数の講演でした

講演はすごい内容でした

初日は森岡先生の「今日の脳科学と理学療法」

二日目は

大槻先生の「ボバースコンセプトの今」

宮本先生の「認知運動療法の今」

永井先生の「FITプログラムの今」

最後に

「脳障害の理学療法の課題」と題するシンポジウムがあり、

吉尾先生の司会により大槻先生、宮本先生、永井先生の熱いディスカッションがありました




初日は一般演題と講演

一般演題では後輩が落ち着いて堂々とした発表をしていました

また他の後輩も発表に対してするどい質問をしており、研究に対する熱い気持ちを感じました

来年は私もこのような学会で発表することを心に誓いました


初日の講演もいろいろありました

大会長の松田先生の講演では、

「いろいろな分野の先生が意見交換する場にしたい」

とおっしゃっていました

学会の内容から松田先生のメッセージを感じました


初日の最後の講演は森岡先生でした

運動学習するためには顕在化から潜在化へとすすむ過程があり、

「受け身で学習する時代は終わった。 患者さんが

どのような情報を取っているのかを明らかにしなくてはいけない」
 


という言葉が印象的でした



二日目は講義が目白押しです

大槻先生の「ボバースコンセプトの今」

宮本先生の「認知運動療法の今」

永井先生の「FITプログラムの今」

このような各分野の先生方が同じ場に集う機会はあまりないので楽しみにしていました


「ボバースコンセプトの今」では、ボバースの歴史から現在の取り組みなど説明されていました

最近は、認知過程なども重要視しているようです

なかでもIBITAという世界中のインストラクターが集まる組織があるようで、

ボバースコンセプトをより発展させると共に、どのように広めていくのかなどについて議論がなされているようです

認知運動療法にもそのような組織があればよいなと思いました


「認知運動療法の今」では、痙性に対する解釈や実技などが述べられていました

宮本先生の講義は、いつも情熱的です


「FITプログラムの今」では、365日のリハビリの重要性とチームアプローチの重要性が述べられていました

永井先生は

「現在の法律の中でいかに結果を出すか

ということを強調されていました

そのために、リハビリを行う日数を増やすことや、

病棟との連携が重要になるとおっしゃっていました

その中で

 「セラピストの個々の技術は当然重要」

ともおっしゃっていました

認知運動療法を行ううえでも、病棟とのチームアプローチはとても重要になると思います

現在の問題点をチームで共有し、

できるだけ安定した病理の出現しにくい動作方法を病棟にも指導していくことが必要だと思います



最後に「脳障害の理学療法の課題」と題するシンポジウムがありました

吉尾先生の司会により大槻先生、宮本先生、永井先生の熱いディスカッションがありました

早期歩行や代償動作に対する解釈や、装具の作成時期などについて熱いディスカッションがされました

機能回復に対する解釈は様々でしたが、

宮本先生の

「何人のPTが人生かけて麻痺に対して向かいあってるのか

「もっと人生をかけて麻痺を治そうとしなくてはならない

という言葉が印象的でした

また、認知運動療法やボバースなどの機能回復を目的としたアプローチは、

「今後、量的研究などを行うことよってエビデンスを出していかなくてはならない」

と述べられていました

永井先生の「厚生労働省は結果を出せば応えてくれる」とおっしゃっていました


今回のシンポジウムははじめに

「どのようなことを話し合って欲しいか」ということを会場から聞いていました

今回、勇気を出して質問しました

それはボバースと認知運動療法における「運動学習の違い」です


ボバースも認知運動療法も「運動の予測的制御」を運動学習するという点や

認知面を重要視する点では共通しています

しかし、情報を得る方法は異なると思います

ボバースはハンドリングによって患者さんの良い反応があった場合、

「患者さんは適切な情報を認知できた」と解釈するようです

一方、認知運動療法は認知問題を通じて、知覚仮説を立てることのよって

患者さんに意識的に情報を選択してもらいます

どちらかというと、患者さんが得る情報について、

ボバースは意識させないことが多く、

認知運動療法は意識させることが多い
と思います


そのため、

「運動の予測的制御を作ることは共通しているように思いますが、

情報を得るときにボバースは意識しないことが多い印象があり、

認知運動療法は意識することが多い印象があります

こういった違いがある中で、どのように学習すべきかについて議論して欲しい」

と質問しました


私自身、そもそも理論が異なるために、話がまとまるとは思っていませんでした

しかし、多くの方々も同じようなことを感じていたのではないでしょうか

ボバースと認知運動療法は何が違うのか

患者さんにとってよりよい方法はないものだろうか

せっかくボバースと認知運動療法のトップの先生がいらっしゃたので、

トップ同士が意見交換する中で、なにか新しいものが生まれないかと思い質問しました




結果はというと…




シンポジウムの中で、その話にはなりませんでした

理論の壁

を感じました



学会を通じて、これからの研究について考え直しました

認知運動療法の臨床をもっとアピールしていかなければならないと思います

難しい部分は多々ありますが、症例報告や健常者でもできることはたくさんあると思います

まずは研究計画を立てようと思います

発表や抄録はついつい土壇場になりがちです

研究は計画的にしたいものです



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コメント
この記事へのコメント
理論の壁とは?
初めまして、東京でPTをやっているヌーノです
大阪の学術集会に出てみたかったんです!
肌で熱気を感じてみたかったです、本当に・・・

「理論の壁」って具体的にはどのように感じられたのでしょうか?
差し支えない範囲でもいいのでコメントいただけると幸いです。

以前、全国研修会で
「右麻痺と左麻痺、どのようにアプローチを変えるか?」という
同じ質問が、ボバースおよび認知の講演で質問されていました。
僕はその時の質疑応答がきっかけでボバースから認知へと
思考をシフトすることになったんです。

双方の理論の「差異」がなんだったのか
様々な方の意見が聞きたくコメントさせて頂きました。



2009/03/04(水) 00:33 | URL | ヌーノ #-[ 編集]
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