脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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認知運動療法では、目に見える運動の異常に対して「仮説」を立て、

訓練を通じて「検証」する作業が行われます

評価から訓練に至る過程における「問題-仮説-検証」作業の繰り返しによって、

最終的に「どのような訓練を行うのか」が決定されます

今回は、認知運動療法の評価から訓練において、とても重要になる

「問題-仮説-検証」作業について整理したいと思います


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訓練は、2つの意味において重要であると言われています(認知運動療法へ・私の臨床ノート〈2〉臨床思考の手続きと治療

ひとつは、患者の認知過程を活性化することによって機能回復を生み出すといった治療につながること

もうひとつは、臨床家にとって患者の抱える病態の理解から訓練の実際にまで至る

臨床思考の内容の妥当性を検証し、

さらに洗練されたものにしていくための“唯一の”方法

と言われています


臨床実践する上で、観察から評価を行い訓練へと展開するために重要となるのが

Popperの「反証主義(falsificationism)」に基づいた「問題-仮説-検証」という科学的思考です(認知運動療法入門―臨床実践のためのガイドブック(図9)
仮説検証作業

Perfettiは、「臨床家の真に科学的な態度とは、

一定の理論に沿って厳密な観察を行い、それによって打ち立てられた

仮説の妥当性を観察(治療や実践)によって検証する

そして、仮説にそぐわない現象に遭遇すれば、

それまでの仮説を棄却(反証)し、新たな仮説を構築する

科学とは、この作業の環である

という理念を表明しています(認知運動療法入門―臨床実践のためのガイドブック

患者の目に見える運動の異常という問題に対して、

「どのような認知過程の変質によって、どのような情報を認知することができないことが原因か」

という仮説を立て、

認知問題を通じてその仮説が正しかったかを検証することが求められます


具体的な流れとしては

まず、観察(←今後、まとめる予定)を通じて機能系の概念に基づいた運動の評価を行い、

「運動の異常(特異的病理)がどのような認知過程の変質によって、

どのような情報を認知することができないことが原因か」


セラピストが仮説を立てます

次に、セラピストが立てた仮説に応じて認知問題を設定します

認知問題は、セラピストがどのような情報について評価したいのかに応じて決定されます

患者さんが認知問題に対して、

正答することができず特異的病理が出現している場合

正答できるが不適切な知覚仮説を立てており特異的病理が出現している場合


は、認知過程の異常があることが考えられます

認知問題は、評価した運動に必要な情報を収集しなくてはいけない状況になります

そのため認知問題の時に認められる特異的病理は、

はじめの観察で認められたものと同じになります

この時点で、セラピストは

「やはり、この情報を適切に認知できないと特異的病理が出るな

と自らが立てた仮説が正しい可能性を感じています

そして、仮説を検証するために訓練を実施します

訓練によってセラピストの援助によって認知過程を活性化させます

訓練を通じて患者さんが適切な知覚仮説を立てることが可能になり、

特異的病理が制御されたならば、

セラピストが立てた仮説は検証された

ということになります


この一連の変化を通じて

「認知過程を活性化して適切な情報を認知することができれば特異的病理は制御される」

とセラピストは実感できるのです


また、仮説は常に反証される可能性があります

仮説が反証された場合は、セラピストが立てた仮説が誤っていたことを意味することから、

新たな仮説を立て直すことが求められます



したがって

訓練における問題-仮説-検証作業の循環が臨床実践における基本

であり、

患者の治療と同時に臨床家の思考過程も洗練されていくこととなります

評価から訓練に至る過程においても問題-仮説-検証作業の循環が行われます

評価からどのような訓練を実践するかを決定するために作成されるのが

病態観察のプロフィール

になります



今回、「問題-仮説-検証」作業について、整理しました

不適切な部分がございましたらご指摘ください


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