脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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先日、掲示板に質問をいただきました

「感覚障害が重度の患者さんに対して、

     どのように進めていけばよいのでしょうか


というものです

ポイントは、感じることができない原因

を考えることにあると思います

セラピストは患者さんの一番の理解者

にならなければいけません


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先日、掲示板に質問をいただきました



詳しくはコチラです





いつも興味深くブログ拝見させて頂いてています.
臨床2年目の作業療法士 pinkyと申します.
お世話になっております.

僕も認知運動療法を勉強し始めたばかりで,分からないことだらけなのですが,自分なりに試行錯誤しながら少しずつですが,認知運動療法を実践してみています.
その中で,どうしたら良いのか悩んでいる症例さんも多くいます.
今回,その一症例について質問させて頂きたいと思います.

現在半日訪問に出させて頂いていますが,その訪問先の方で,右片麻痺の方を担当しています.
この方は歩行は4点杖と短下肢装具で自立していますが,上下肢の随意的な運動は困難です.(上肢>下肢)
また伸長反射の異常,異常な放散反応などが著明に見られています.
さらに,感覚障害が重度鈍麻で,殆ど触っている感じや動いている感じがわかりません.
自身の身体についてどのように感じているかを聞くと,右半分が無いようだ,と記述されました.
この方に対して,認知運動療法を試そうと試みていますが,感覚が重度鈍麻な為,非麻痺側で感じを,麻痺側にうまくイメージする事も難しく,非麻痺側と麻痺側の感じ方の比較照合も難しい状態です.

このような,感覚が重度鈍麻,あるいは感覚脱失している方に対しては,どのように進めて行けばいいのでしょうか.
教えていただけると幸いです.






一般的に言われている「感覚障害が重度」の患者さんに対する訓練には、

皆さんも苦労されているのではないでしょうか




私も苦労します














しかし















残念ながら















これといった具他的な解決策はありません









なぜかというと











「感じることができない原因」が症例によって異なる

ために、

その解決策も患者さん一人一人によって異なる

からです









そのため、まずは、

患者さんが「感じることができない原因」

を考えることが大切ではないかと思います













果たして、その患者さんは本当に感覚が脱失しているのでしょうか









「感じることができない」患者さんを、

「感じる」ように導くことがセラピストの役割

になります














「感じることができない原因」には、

セラピストの援助が不適切であること

課題の難易度が高すぎること


といった大きく二つの原因があると考えます











まずは、

セラピストの援助が不適切であること

について述べます





認知運動療法では、

認知過程が働いた結果が、認知する(感じる)

と捉えています(詳しくはコチラ





患者さんが認知(感じることが)できない原因は、

患者さんの認知過程に問題があるため

だと考えます





訓練では、セラピストが

患者さんの認知過程にどのような問題があるのか

について仮説を立て

認知過程が適切に働くような「援助」

を行います








「感覚障害が重度」と言われている患者さんの場合は、

認知過程における知覚注意に問題が生じているために、

結果として、

体性感覚情報を認知することができない

という仮設を立てることができると思います








そのような場合は、セラピストには、

知覚や注意が適切に働くような援助

を行い、

体性感覚情報を認知できるように導く

ことが求められます











例えば











適切な体性感覚情報に注意が向かないために

                      認知することができない


と仮説を立てた場合は、

健側を通じて、

どのような体性感覚情報に注意を向ければよいか学習し、

患側でも同じ体性感覚情報に注意を向ける


といったように援助していきます





また、

知覚の問題が大きいために、

       適切な体性感覚情報に注意を向けても認知できない


と仮説を立てた場合は、

課題を提示する時の差異を大きくして行う
(例:2番と3番のスポンジではなく、1番と5番のスポンジにする)

といった援助を行います







その結果







認知過程が活性化することで、

「感じる」ことができたかどうか

確認していきます







同時に、

特異的病理の変化

を評価することも重要になります





適切に体性感覚情報を認知することができれば、

結果として、

特異的病理の制御が認められます(詳しくはコチラ













どのような援助を行うのかは、

セラピストが立てる仮説によって異なります








私自身は、自分で認知問題を解くことを想定し、

その体性感覚情報を認知するためには、

    どのように認知過程を働かせる必要があるのか


を考えるようにしています





つまり





その認知問題を解くためには

どのような事に注意を向けて

どのように思考することが必要か


を考えています





そのうえで





患者さんの誤った知覚仮設の立て方などから、

認知過程にどのような問題がありそうか

について仮説を立てて、

どのような援助をするか

を考えています


















ここで大切なことがあります













それは















認知過程の問題について、

知覚や注意の問題を個別に捉えるのではなく、

知覚・注意・記憶・判断・言語という

    繋がりあったひとつのシステムの問題

           として捉える必要がある


ということです(詳しくはコチラ






そのため、

訓練を行うときには、

知覚・注意・記憶・判断・言語に関する援助を同時に行う

ことが求められます








仮に前述のような

認知過程における知覚と注意の問題を有した患者さんの場合

注意だけの援助

知覚だけの援助


では不十分になります








ここでは、

注意と知覚の援助を同時に行う

必要があります







具体的には







1番と5番のスポンジを使用し、

健側を通じて、

どのような体性感覚情報に注意を向ければよいか学習してから、

患側でも同じ体性感覚情報に注意を向けるように援助する


といった形です











認知運動療法の訓練場面では、

セラピストが患者さんの

認知過程の各項目における問題を把握し、

  それぞれの項目に対する具体的な援助を見つけ

       同時に援助する


ことによって、はじめて

感じる(認知する)ことができる

のだと考えます








認知過程が活性化することで「認知できる」と考えると、

患者さんは認知する(感じる)ことができない場合は、

患者さんの認知過程の問題に対して、

    セラピストが適切な援助ができていない


ことが考えられます





知覚に問題がない場合も、適切に注意が向いていなければ、

認知する(感じる)ことはできないのです





一般的に「感覚障害が重度」と言われるような

知覚の問題が大きい場合も

適切に注意が向けば認知する(感じる)ことができる

かもしれません










「感じることができない」患者さんに対して、

どのような認知過程の問題があるのか

どのような援助を行えばよいのか


一つ一つ確認していく作業が大切になります

















次は、

課題の難易度が高すぎる

ことについて述べます





認知運動療法では、

運動機能回復を学習と捉えています





そのため





セラピストは教師の役割がある

と言われています





そして





訓練は学習における最近接領域

で行われることが求められます





最近接領域とは、簡単に言えば

患者さんが一人では解くことができないが、

   セラピストの手助け(援助)があると解ける程度の難易度


ということことだと思います










つまり










先に挙げた

「セラピストの援助」を行うと認知(感じる)できる

程度の難易度です





認知問題が難しすぎて最近接領域を超えている場合、

セラピストがいくら援助を行っても

認知することは難しくなります





患者さんの認知過程の状態に合った難易度

で訓練(学習)をすることが重要になります









自分の学生時代を思い出してみると

小学校の時に大学レベルの問題を解こうとしても

理解することは難しいと思います









今回のような「感覚障害が重度」の患者さんは、

抹消部などの知覚の問題が重度な部位にでは、

セラピストがいくら援助を行っても

         認知することができない


こともあると思います





そのような場合は、

現在の患者さんにとっては、

その部位の認知は難易度が高すぎる

と考えます














それでは、どうすれば良いのでしょうか
















自分が教師になったと仮定して、

小学生に大学レベルの問題を解かせる

ためには、どうすれば良いでしょうか














そうです
















小学生が理解できる難易度

      まで下げて学習させて、

          それから徐々に難易度を上げていく


しかないのです





理解できる小学校レベルの問題から学習し、

中学校レベル

高校レベル

大学レベル

と学習レベルに応じて難易度を上げていくしかないのです















患者さんの場合も同じことが言えます














セラピストの援助があれば認知できる難易度へと変更

することが求められます














例えば















セラピストの援助によって認知できる部位

から行っていくことが挙げられます









抹消部の知覚に問題が大きい場合には、

近位部にも、ある程度の知覚の問題

がある場合が多いと思います




パフォーマンスにおいては、

抹消部の知覚に問題がある場合、

立位や歩行場面に大きな問題

が生じることが考えられます





目に見える問題が大きい場合、

セラピストは立位や歩行の改善を目的にして、

抹消部の課題を行いたくなると思います





しかし





近位部も知覚の問題がある場合、

立位や歩行だけではなく、

難易度の低い起居動作や座位保持

にも問題があることが多いと思います
 




そのような場合は、

セラピストの援助があれば認知できる近位部の課題

から行い、

改善を目的とするパフォーマンスも

        起居動作や座位保持へと難易度を下げる


と良いと思います







そして

訓練を通じて、

患者さんの認知過程の状態が変化すると共に、

課題を行う部位を遠位部へ

改善を目的とするパフォーマンスを立位や歩行へ


難易度を上げていきます









臨床上は、

はじめは抹消部の認知が困難でしたが、

比較的認知が可能な近位部の課題を行った後であれば、

抹消部の認知が可能になる


といったこともあります









このように、

患者さんの認知過程の状態に応じて、

課題を行う部位

課題を行う順番

改善を目的とするパフォーマンス


を変更することがとても大切になります

















以上のように

認知運動療法では、

患者さんの認知過程の状態に応じて、

課題の難易度やセラピストの援助を決定


します



そして



患者さんの認知過程の変化に応じて、

課題の難易度やセラピストの援助を変更する


ことが重要になります

















感じることができない患者さんに対して、

セラピストは、

「感じることができない原因」

を考え、

患者さんの認知過程の状態に応じて、

セラピストの援助

課題の部位

課題の順番


を工夫していく地道な作業の結果…



















「感じる」

ことに繋がるのだと思います


















「感じることができない」













それは













適切に援助することができない

セラピストの責任

なのです












セラピストは、

患者さんの状態に合った訓練

を設定しなければなりません



そのような意味では、

セラピストは患者さんの一番の理解者

にならなければいけないのだと思います



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コメント
この記事へのコメント
こんばんは
認知運動療法は私もベーシックコースを福岡で受講しました。
セラピストによって色んな考えをお持ちで関心させられます。
7~8前の講習会なのでずいぶん内容も変わっていますか。
また受講しよっかなーって思っています
2009/11/16(月) 20:26 | URL | rehareha #-[ 編集]
No title
まず気をつけなければいけないのは情報について関節覚つまり空間的なものと接触的なものに分けて一つずつ確認していくことです。以前にも書きましたがスポンジは接触にも空間にも使用できる便利な道具ではありますがセラピストがそのことに気付いていなければこの上なく難解な問題を患者さんに提示してしまうことになります。
右片麻痺の患者さんの特徴としてどの関節が動いたか分からない。という問題があります。ですから左でもどの関節が動いたかに注意を向けることを行って下さい。(ただし肩、肘、手関節の3部位か、患者さんによっては2部位になる場合もあります。要は患者さんの能力次第)もしもそこで患側にも変化が見られれば、選択的注意をどの関節が動いたかに働かせることで変化が見られる可能性があります。もし左で上手く行ったら今度は右で答えてもらいますから用意してみて下さい。そこで異常要素の変化が見られるか?あるいはより重度であれば左を動かしてどこが動いたかを口頭、失語が重度で無理ならセラピストの体を指さす、あるいは自分の体を指さし、同じ場所を動かしたか、別の場所を動かしたか答えてもらう。まずはこのあたりから始めてみてはどうでしょうか?スポンジも良い訓練だとは思いますが硬度識別は比較的難しい訓練だという印象を僕は持っていますし、右片麻痺に特異的な訓練という印象はありません。まずは健側から調べてみて下さい。健側にある認知的問題は必ず(必ずは言い過ぎかもしれませんが)患側でも起こっています。
2009/11/17(火) 06:07 | URL | Koso #-[ 編集]
No title
再度、コメントしますね。
僕も日本で分からないなりに(今も分からないことだらけですが…)ETCに取り組んでいた頃、訪問で同じような患者さんに出会いました。今、考えればもう少し考えてやればなあと思う部分が多いのですが、それでも発見はありました。右片麻痺の患者さんは言語にも問題が出やすいということは表象化能力や思考操作の能力、つまり感覚がどこか?どういう意味があるか?ということに非常に問題が出易い、僕の患者さん(昔の)は右上肢に触ってどこだったか直接的に聞かれると分かりません。手の表裏も…で左でやってみたんです。こっちは表と裏だったら表って言う?それとも裏って言う?左では分かる。で、右でも同じことが考えられる?と聞きました。患者さんは少し困ったような難しそうな顔をして…うん!出来そうと頷いてくれました。(この患者さんは失語もありました)で右で…そうしたら表と裏を正確に答えられるようになったんです。でも次に訪問に行った時はまた初めからとは言わないまでも手順を追ってまたやって行かないといけない…今はどのような状況だったか非常によく分かります。患者さんは健側でも感覚を位置づけることが難しかったのでしょう。ですから健側で何を探さないといけないか?何を感じなければいけないか?(どこ?情報の種類、情報の統合:圧であれば接触と関節覚、あるいはそれの複合した感覚…)それを健側で明確にしていく必要がありますし、右片麻痺の患者さんはほぼ必発で選択的注意の障害、持続的注意の障害、分散的注意の障害が出ます。だから接触課題についても健側で名前を付けてもらう(ザラザラとか毛布とか感覚をコード化してもらう、そしてどの瞬間に注意を向けなければいけないか健側でもしっかり注意をコントロールするように感じてもらうことを行い、右に移り、“今から触ってもらうから僕が指を触って動かしますね…今から指先で触れて行きます…ほら今触れた。触れたのが分かりましたか?分からなければもう一回触れてみましょう。一度、離しますね…もう一回触れて行きます。…今触れた…では今から外側(患者さんが言語的に混乱するなら右のといった方が良いかも知れません)そして内側に滑らせていきます。…では今から動かしますね…右へ…左へ…(数回左右に動かしていき)ストップ。上手く感じることが出来ましたか?”というような手順ですが質問も一つを触れてもらってどれか回答してもらう(通常3択)あるいは2つを比べ、どちらがどうだったか?答えてもらうなど状況によって気が狂うくらい沢山の方法があります。患者さんを細かな視点から評価していくと注意の問題や表象化の問題はいたるところでぶつかってくるので今の感覚の問題の下にある問題が少しずつ現れてくると思います。

どのような患者さんか良く分からないので参考になるか分かりませんが僕が知っているのはこの程度なのでお許しください。
2009/11/17(火) 15:44 | URL | Koso #-[ 編集]
ありがとうございます.
生野先生,丁寧な解説,どうもありがとうございます.
大変参考になります.

また,コメントにてアドバイスを頂いたKoso先生に関しましても,大変分かりやすく,具体的な展開までアドバイス頂き,本当にありがとうございます.

勉強を始めたばかりではありますが,このETCの可能性をとても強く感じているので,出来る限りETCによる治療をして行きたいと思い,少しずつ自分なりに色々試しているのですが,やはり難しいですし,分からない事も多く苦戦する事が多いので,実際にETCによる治療を日々行なっている先生方のアドバイスや実際の治療経験などを聞けるというのは,大変嬉しい事ですし,勉強になります.
本当にありがとうございます.

先生方のアドバイスも含め,それを実践しつつその中で再び,自分なりに試行錯誤して行きたいと思います.

どうぞ,これからもご指導,ご鞭撻の程,宜しくお願いしたいと思います.
2009/11/17(火) 20:23 | URL | pinky #Y61YFYlU[ 編集]
進化する臨床
>reharehaさんv-22

ブログへの訪問およびコメントありがとうございますv-21

認知運動療法は、年々変化しておりますので、
7~8年前からはコースの内容が変わっている部分もあるかもしれませんv-355

ベーシックコースを何度も受講されている方も多いようですv-352
2009/11/19(木) 09:47 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
右片麻痺
>Kosoさんv-22

右片麻痺の患者さんは、言語の問題によって、注意や判断といったところにも問題が生じてきますねv-21

注意を働かせるときには、
「膝の伸びる感じに気をつけるんだな」
といったように頭の中で言語化(内言語)して考えていると思いますv-322

注意を向けて判断する時には、言語の働きが必要になりますv-353

失語症によって「肘」「膝」といった身体の部位に関する言語が障害されたり、
「伸びる」「縮む」といった言語に障害されると、
注意を向けることや判断することが難しくなりますv-393

言語を用いて考えることができないので、
右片麻痺の患者さんは「混乱」しやすいのだと思いますv-394

中には、患者さんが認知問題をとく前に、
「今からなにをするのかv-361
「どのような問題なのかv-361
といったことを理解する(問題を表象化する)こと
が難しい方もいらっしゃいますv-356


訓練では、言語の問題を克服するために、
ジャスチャーや絵、文字を使って
「どういった方法であれば理解できるのかv-361
を探ると共に、
首振りやポインティングといった再現性のある解答手段
を見つけていかなければなりませんv-355



健側で認知問題を行い、認知過程の特徴を把握することは大切ですねv-21

認知過程は、患者さんのこれまでの人生経験を反映していると思いますv-48
認知過程は一人一人異なりますv-353
健側でも体性感覚に注意が向きにくい方もいらっしゃいますv-393

身体に障害を受けると、さらに問題が複雑になりますv-393

そのため、患者さんの場合は、健側でも認知課題を行うことで、
その患者さんの認知過程の特徴
を把握することは大切になりますねv-354

失語症の方は、混乱しやすいので健側から行うことは大切だと感じますv-21



しかし、「必ず健側から行うということではない」
ことに注意しなければならないと思いますv-190



確かに、失語症の方は、混乱しやすいので、
効率的に訓練を進めるために健側から行うことは大切ですv-21

一方、健側から認知問題を行い、
注意の向け方を学習してから患側で行うと、
もともと患側では、どのようなことに注意を向けていたのかv-361
がわからなくなるという問題も生じますv-190

もしかすると、はじめから患側でも注意を向けることができたかもしれませんv-21

また、いつもは健側から行っているが、
前日の訓練内容を覚えているかを確認するために、
あえて患側から行うこともありますv-355



そのため、
v-132健側から行うかv-361
v-132患側から行うかv-361
には決まった順番があるわけではなく、
セラピストがどのような仮説を立てているのかv-361
が重要になると考えますv-21

セラピストの仮説によって、
訓練方法は変化していくものだと思いますv-22

声掛けや課題設定の一つ一つに意味があるのですねv-354
2009/11/19(木) 10:30 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
機能回復の可能性
>pinkyさんv-22

お役に立ててうれしく思いますv-353

>このETCの可能性をとても強く感じている

私がはじめてベーシックコースを受けたときにも
同じ事を感じていましたv-22

あれから多くの方々からの指導をいただきながら臨床を進めてきましたv-355

なかなか結果が出ずに上手くいかないこともありますv-393
そんなときは、自信がなくなると思いますv-394

私もまだまだ不十分ですが、
一つ感じていることがありますv-21

それはv-48

v-352認知運動療法の理論と評価から訓練までの考え方を
          論理的に理解できれば臨床展開ができるv-353

ということですv-22

壁に当たったときには、
掲示板などに書き込みしてしていただければと思いますv-21
皆さんの意見をいただきながら問題解決できれば良いですねv-22

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたしますv-353
2009/11/19(木) 10:40 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
No title
生野先生またコメントしてすいません。何故、健側から、かというと訪問ということで少し発症から経過していること、感覚障害が重度ということから注意を向ける過程にも問題がありそうだということ。仮に健側で情報が構築できるとしても3点杖を使用し、装具を付けていて、特異的運動異常要素があるということは患側から入っても良いのですが、おそらく、Pinkyさんは試されたのだろうと推測します。(感覚障害が重度で…)ということですので…
健側から入るのか患側から入るのかを考えるのは重要なことですがもしもどちらから入っていいか分からない場合(評価した後で)は健側から入るべきです。ただ健側でどのような情報や部位に注意を向けてもらうか?(こちらから教示することなく)が非常に大変です。
で言語化ですが膝が伸びると考えているというくだりは、1番2番という番号ならそうかも知れませんが右片麻痺の場合、基本的には失行症の問題である身体部位の空間的関係、関節の役割(どの関節が動いたか?)、運動の方向の認識…に問題が出ます。膝が伸びたなと言う記述はおそらく空間的関係には触れていません。膝の運動方向のみです。だから膝は分かったけど足首はどうなるの?どうなった?と注意を向ける関節を変えた場合どうなるのか?質問できる項目は沢山あるんですが基本はセラピストから可能な限りは教示しないということです。それで伸びる縮むですが記述としては筋に向けられた感じであまり効果的ではないように感じます。日本語なので分かりませんが、イタリア語だとTira:引っ張る単語があるのですがこの記述の場合、関節は開いたの閉じたの?とか注意を向ける情報を変えます。膝は縮まない。縮むという言葉について患者さんに少し説明してもらう必要があるかも知れません。(要は関節覚から感じ取れる知覚内容に対する記述ではない場合もありそうです)もしかしたら近付く、離れるという意味で患者さんは使ってらっしゃるかも知れません。
で今から何をするか?ということについてはまずどの情報には注意を向けることが出来るか?聴覚、視覚…どのような言語の理解は可能か?あるいはそれらが組み合わさった時に理解しやすい組み合わせはあるか?それとも混乱してしまうか?ここも注意して見る必要があります。というのはここにある言語理解の問題は分散的注意の問題、選択的注意の問題や情報の統合やに問題があるということを示唆しているかもしれないので、体性感覚でもモダリティーの異なる情報間の統合が困難だったり、複数要素から情報が選択できないという問題にもつながっている可能性があるからです。
だから一つアドバイスとしては評価の精度を上げる必要性があるように感じます。問題の表象化という言葉は僕は聞いたことがないのでプロフィール内でイメージに入れるのか?それとも情報構築に入れるのか?それとも推論に入れるのか?言語に入れるのか?今一度考えてみて下さい。この言葉から僕が今受ける印象は言語理解と情報構築の選択と統合でイメージには入らないように感じます。
で訪問の方なのでいきなり患側でも良いのですが訓練内容をどれくらい覚えているかによっても患側から始めるか健側から始めるかを探る要素になるかと思います。
とにかくETCでは事前の準備が重要です。思いつきの訓練は)95%失敗します。
2009/11/20(金) 05:36 | URL | Koso #-[ 編集]
答えに至る過程
>Kosoさんv-22

いつもコメントいただきまして、ありがとうございますv-233
臨床の考え方を言葉で伝えることは難しいですねv-393

認知運動療法には、決まりきった方法がありませんv-190
患者さん一人一人の認知過程の状態によって、
訓練の方法は変化すると思いますv-21

そのため、
「健側から行う」
「膝は伸びるように注意を向ける」
といったことは、必ずしも
すべての患者さんにはあてはまらないと思いますv-355

認知運動療法は難しいイメージがあると思いますv-356
ついつい、「こうすれば良い」という「答え」が欲しくなりますv-353

しかし、大切なことは「答え」ではなく、
「どのように考えて評価や訓練を行っていくのか」
という答えに至る過程にあるのだと感じておりますv-22



「問題の表象化」については、
いくつかの書籍に記載されておりますv-87
認知運動療法講義のP186からの
「世界に意味を与える思考」の項に記載がありますv-21

ここでは、
「患者さんが認知するために、
   どのように思考しているのか 
         を知らなければならない」
とありますv-354

そこで、思考を構築のための手順として
①問題を表象化する
②目的を特定化する
③過去の経験への準拠
④適切な心的作業の選択
があると言われておりますv-353

問題の表象化については、
「認知するためにどの情報が必要か」
ということを理解していただくことになるそうですv-87

そのような意味から考えますと、
プロフィールでは、
「どのように学習するのか」か
「どのように注意を使うのか」
の項目でしょうかv-21v-361







2009/11/20(金) 07:10 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
偶然見つけて、拝見させて頂きました。
偶然にも、サイトへお邪魔させていただきました。私は作業療法士になって6年目の者です。私が勤めている病院でも認知キットがあり、比較的、認知運動療法を身近に感じられる環境にあります。もちろん紹介して頂いている本の内容にも触れましたが、独特の言葉の言い回しでズラズラと書かれているので、読んでいるうちにどう解釈していいかわからなくなって「認知運動療法」に対し、ものすごく重い感覚で捉えるようになっていました(臨床の場で簡単なものなど無いことは十分承知していますが)。しかし、このブログを読ませて頂いた感想としては、「何かヒントが掴めそうな気がしてくる」。人一倍理解することに時間のかかる私にもこのように思わせてくれる程、読みやすい内容でした。ありがとうございます。
2010/09/01(水) 01:49 | URL | den #0xYo.9.g[ 編集]
偶然の出会い
>denさんv-22

コメントいただきまして、ありがとうございます。

確かに認知運動療法の書籍は、
難しい表現が多いために理解しにくい点がありますね。

私がブログをはじめた一つに理由に、
「認知運動療法の臨床を広める」
ということがあります。
そのためにも、
「わかりやすく伝える」
ことに気をつけているつもりです。

ブログを読んでいただく中で、
、「何かヒントが掴めそうな気がしてくる」
と感じていただけたことは、
私にとって、とても嬉しいことです。

この度は、コメントをいただきまして、
ありがとうございました。
私もたくさんの元気をいただきました。

なかなか更新できない時もありますが、
これからも続けていきたいと思います。

ブログや臨床の中で、何か疑問などがございましたら、
コメントや掲示板への書き込みをいただければと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。
2010/09/03(金) 19:43 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
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