脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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先日、掲示板に質問をいただきました

内容は、認知運動療法の臨床において、

随意運動にどのようにつなげるのか

というものでした

随意運動につなげるためには・・・


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先日、掲示板に質問をいただきました

内容は、認知運動療法の臨床において、

随意運動にどのようにつなげるのか

というものでした



いただいた質問は以下の通りです



認知運動療法について勉強始めたばかりの者ですm(__)m
認知運動療法の臨床場面も見たことがなく、具体的な訓練の進め方もわかっていませんが、よろしければ教えてください。

?第一段階のアプローチによって、認知面の活性化が認められてきたとして、随意的な運動にはどのようにつなげていくのでしょうか?
?また、脳卒中の患者さんでBRS?~?レベルの方に対して、運動発現が困難な場合は対象とならないのでしょうか?
?運動が随意的に遂行されるようになった際、動作・活動への結びつけはどのように図っていくのですか?

教えていただければ幸いです。




質問をいただくことは、嬉しいことです

ブログを通じて、認知運動療法の臨床が少しでも伝わり、

患者さんの機能回復へとつながることを願います




いただいたご質問に対しまして、私見をふまえて答えさせていただきます



第一段階のアプローチによって、認知面の活性化が認められてきたとして、

 随意的な運動にはどのようにつなげていくのでしょうか




ご存知かと思いますが、

認知運動療法の訓練は第一~三段階へと段階的に進められます



第一段階では、他動運動

第二段階では、自動介助運動

第三段階では、自動運動

といった形です

第三段階ほど、難易度が高くなります





おそらく、ご質問の意図としては、

「第一段階の訓練を行った後に、

         随意運動がでなければ第二段階に進めないのでは


ということだと推察いたします





認知運動療法では、

運動は、認知過程が繋がりあった最終的な表現形式

と捉えられております(詳しくはコチラ

つまり、認知過程が適切に働くと、結果として運動が出現するということです





臨床においては、多くの時間を第一段階の訓練に費やします

第一段階の訓練といっても、単関節のみで行う課題から、

複数関節が関与する課題まで、難易度の設定は様々となっております



私の経験から申しますと、

第一段階の訓練を行い、徐々に難易度を上げていくことで、

随意運動が出現する

ということがありました





低緊張の左片麻痺患者さんにおいて、

立ち上がり動作時に麻痺側下肢が低緊張のために、

ほとんど支持機能を果たしていなかった患者さんがいました





認知過程の問題としては、

複数の感覚情報を関係づけることが困難でした



なかなか訓練を進めることに苦労しましたが











ある日










訓練がうまくいった後に、

明らかに立ち上がり動作時の

麻痺側下肢の筋の動員が出現

していました




以上のように、第一段階の訓練を行っていくことで、

随意運動が出現することがある考えます





脳卒中の患者さんでBRS?~?レベルの方に対して、

 運動発現が困難な場合は対象とならないのでしょうか




上記のように、認知運動療法では、

運動は、認知過程が繋がりあった最終的な表現形式

と捉えられております



そのため、運動麻痺の程度によって、

対象が決まるのではなく、

どのような運動麻痺の方でも対象となる

と考えます





認知運動療法では、

運動麻痺という運動の異常があるということは、

       認知過程の異常がある


と捉えております





そのため、

運動麻痺の程度が強いほど、

       認知過程の問題が大きい


ことが予測できると思います





運動麻痺が重度だからといって、諦めるのではなく、

その状態から、

いかに患者さんに学習していただくか

を見出すことがセラピストの役割であると考えます





運動が随意的に遂行されるようになった際、

      動作・活動への結びつけはどのように図っていくのですか




認知運動療法の目的を簡単に申しますと、

患者さんに楽に動くためのコツ(感じ方)をつかんでいただくこと

と言えると思います





訓練では認知問題を通じて、

「踵を床に着くときには、踵に圧力がかる感じが徐々に増えていく」

といった、

動作に必要な体性感覚情報の認知の方法論

を学習していただきます



それを、動作につなげるためにも、

認知問題の後にセラピストが改善を目的としている動作の中で、

学習したコツ(感じ方)を使い、

適切な体性感覚情報へ注意を向けるように導くこと

が重要になると考えます



詳しくは、ブログの左にあるカテゴリ欄内の

「評価から訓練の一連の流れ」(詳しくはコチラ

をご参照ください

今回の内容は、記事内の⑤~⑦に相当すると考えます





ここでは、上記に挙げさせていただいた、

踵の圧力に関する課題

を例に説明させていただきます



歩行の踵接地の改善を目的として、

座位で、踵部で硬度の異なるスポンジを識別する課題を通じて、

踵部にかかる圧力の差異を認知する方法論

を学習していただいたとします



課題の後は、歩行の踵接地を想定した

患側下肢を前にした立位を取り、

患側下肢へ他動的に荷重をかけると共に、

患者さんには、

「踵に圧力がかる感じが徐々に増えていく感じ」

注意を向けていただきます



立位で課題を行ってもよいと思います



座位から立位へと課題を進めていくことで、

患者さんが

行為の中で適切な体性感覚情報に注意が向けることができるように

導いていきます



そうすることで、患者さんは日々の生活の中でも

適切な体性感覚情報に注意が向けることができるようになり、

楽に動くことが可能になります




以上、簡単ではございますが、頂いたご質問に答えさせていただきました

何か不明な点がございましたら、コメントをいただければ幸いです



実際に臨床で行っていただいて、

患者さんの変化が見られた時には、ご一報いただければ嬉しく思います



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コメント
この記事へのコメント
あの・・・
認知運動療法士になるためにはどーしたらいいのですか?資格はあるのですか?
2009/10/03(土) 21:36 | URL | らん #6x2ZnSGE[ 編集]
認知運動療法士になるためには
>らんさんv-22

「認知運動療法士」は、日本認知運動療法研究会が独自に認定したものになりますv-21

日本認知運動療法研究会には、現在、以下の三つのコースがありますv-155

v-132ベーシックコース(年数回、日本各地で開催)
v-132アドバンスコース(年1回、日本で開催)
v-132マスターコース(年1回、イタリアで開催)

アドバンスコースを受講するためには、ベーシックコースを修了していなければなりませんv-190
同様に、マスターコースを受講するためには、アドバンスコースを修了していなければなりませんv-190
最後にマスターコースを修了すると、「認知運動療法士」として認定されますv-22
特に試験などがあるわけではございませんv-353

ちなみに私は一昨年にマスターコースを修了いたしましたv-21

参考になれば幸いですv-354
2009/10/05(月) 23:35 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
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