脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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これまで「認知過程」、「運動の捉え方」と進んできました

「運動」に対して従来のリハビリテーションとは異なった視点で観察することで、

「運動の異常」を呈する患者さんの病態解釈を行う視点も新しいものへと変化します

今回は、訓練を行うための病態解釈を行う上で重要になる

「認知神経的な仮説」について整理してみました


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認知運動療法では、

生物学的構造(中枢神経系、筋、腱) と

認知(認知過程) と

経験(患者の現在あるいは過去の経験:意識経験)

の要素の間に緊密な連結・依存関係があるという仮説が立てられており、

3つの要素をつなぎ合わせる要素が訓練

であると言われています(認知運動療法と道具―差異を生みだす差異をつくるP9~)(図4)
三項関係

以下に(図4)を見ながら整理を進めて生きたいと思います


認知するということは、患者の脳におけるひとつの経験になると言われており、

認知過程の変化は経験の変化につながると考えられています(第2回マスターコース文字起こし資料)

訓練を通じて認知過程を活性化することができると、経験が変化するというだと考えます


中枢神経系の損傷などの生物学的構造の問題が生じると、認知過程が変質し、意識経験や運動の異常につながります

訓練によって、認知過程が変化(認知過程の活性化)すると、中枢神経系や経験・運動に変化につながります

また、痛みや不快な経験、過去の職歴や生活歴といった、患者の現在あるいは過去の経験によっても

認知過程や中枢神経系は変化し、運動も変化することになります

そして、認知過程が変化することから、それらは訓練にも影響を与えることになります



(注)ここで、「過去の経験によって認知過程が変化する」ということがわかりにくいのではと思います

    先日の「認知過程とは何か!?」 であったように、

    認知過程とは世界を知るための思考過程(考え方)と考えられます

    今までの人生経験によって現在の「考え方」が作られるということから、

    「過去の経験によって認知過程が変化する」と表現されていると考えます

    臨床をしていると、複雑な思考過程を要する機械の設計の仕事をされていた患者さんと、

    工場などの単純作業の仕事をされていたでは、認知過程の特徴が異なるように思います



つまり、

生物学的構造や経験(意識経験)の異常によって、

認知(認知過程)が変質し、「世界と関係を作る能力」が障害された結果、

運動の異常(特異的病理)が生じるものと考えます

また、それぞれは互いに影響を与え合う関係にあり、

運動の異常(特異的病理)や経験(意識経験)の異常が生じることよって、

さらに認知過程の変質に繋がると考えられます

特異的病理は認知過程の異常によって生じるのですが、

特異的病理がある状態で世界と相互作用することによって余計に感じることができなくなる

と考えます

経験についても同じように、特異的病理がある状態で世界と相互作用することによって、

異常な経験が生じ、さらに認知過程の変質に繋がると考えられます

負の連鎖が生じているようなものですね



このようは状況を打開するために訓練が行われます

訓練は、運動の異常である特異的病理を制御することを目的として構成されます

訓練を考えるうえでは生物学的構造、認知、経験といった

3つの要素の間の関係をふまえたものでなければならないと言われています(第2回マスターコース文字起こし資料)

訓練を提示するときには、

患者は どのような認知過程を活性化しなければいけないのかということに加えて、

どのような経験の変化が起こるのかといった認知と経験の関係を考える必要があります

また、それが生物学的構造にどのような変化をもたらすのかといことを考える必要があります(第2回マスターコース文字起こし資料)



患者さんは、認知過程の変質を呈しています

そのため、健常者では可能な環境世界の情報を能動的かつ選択的に取り入れ、

環境世界と身体に関する法則性や相互関係を構築するということが困難であり(認知運動療法―運動機能再教育の新しいパラダイムP285)、

「世界に意味を与える」ことが困難となっています認知運動療法講義P186)

つまり、 「わからないから動けない」状態と考えます


認知運動療法においては、セラピストと患者の関係を教育者と学習者の関係と捉えています認知運動療法入門―臨床実践のためのガイドブックP363)

訓練とは、セラピストの援助によって患者が認知過程を活性化し、

世界と関係を作る能力を取り戻すことと言われてます(2006年アドバンスコース文字起こし資料)

つまり、

訓練とは、教育者であるセラピストの援助によって、

学習者である患者さんが環境世界と主体の目的に応じた

情報の収集方法を学習すること(認知過程の活性化)


であり、

環境世界の中で患者が行為をしていけるように、その術を教えることであると言われています(第1回マスターコース文字起こし資料)


そして、訓練によって認知過程を活性化した結果として、経験(意識経験)や運動を改善させることが長目的となると考えます

先に述べたように、身体と環境世界との関係が複雑に変化していくことから、

訓練によって学習される認知過程は、それに対応した非常に変容性のあるものでなければならないと言われています(第1回マスターコース文字起こし資料)



今回、病態解釈を行うために重要な認知神経的な仮説について整理してみました

不足している点などございましたら、ご指摘していただければと思います

よろしくお願いいたします


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