脳梗塞・脳出血や整形外科疾患の後遺症に対する新しいリハビリ方法である認知運動療法(認知神経リハビリテーション)の紹介。 麻痺や痛み・しびれの回復へ向けた日々の取り組みや基本的な考え方の紹介、相談コーナーもあります。

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先日の記事(詳しくはコチラ)の中でいくつか質問をいただきました

ベーシックコースなどにおいて、よく聞かれる内容でした

認知症の方や、乳幼児に対する認知運動療法についてです

果たして、認知運動療法の適応とはあるのでしょうか…


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先日の記事(詳しくはコチラ)の中でいくつか質問をいただきました

ベーシックコースなどにおいて、よく聞かれる内容でした




その内容とは…


やはり記憶力、判断力や言語能力に乏しい、重度の認知症の方や、

乳幼児には認知運動療法は難しいのでしょうか



というものです



今回、いただいた質問以外にも、


失語症の患者さんに対しては難しいのではないでしょうか


という質問をいただくことが多くあります





果たして認知運動療法に適応はあるのでしょうか





認知運動療法は、認知理論に立脚しています

認知理論では、

訓練を通じて認知過程を活性化することで運動機能回復を図る

と言われています



患者さんは、

認知過程の異常によって運動の異常が生じている

と捉えられます

つまり、「わからないから動けない」状態であると考えます(詳しくはコチラ



認知過程の問題点はネガティブ因子として挙げられます

そして、

ネガティブ因子に対して、セラピストの援助によって

認知過程における良い部分を用いることで克服していく

という視点で挙げられるのがポジティブ因子となります

認知問題を通じたセラピストの援助によって、

ポジティブ因子を用いてネガティブ因子を克服することで、

「わかる(感じる)」ように導くことが訓練になります
(詳しくはコチラ



失語症の患者さんや認知症の患者さんに対して、

訓練を展開することは容易ではありません



しかし、こうした患者さんは、

認知過程の問題ネガティブ因子に特徴があると言えると思います



失語症の患者さんは、認知過程における言語に問題があることになります

そのため、認知問題の内容を理解することや、

認知問題に対して言語で解答することが難しくなることがあります



認知症の患者さんは、認知過程における記憶に問題があることになります

そのため、認知問題では、選択肢を記憶することが難しくなり、

前日の訓練内容を記憶することが難しくなることがあります



認知運動療法の訓練では、こられのネガティブ因子に対して、

どのように克服するのかといったポジティブ因子を見つけることが重要

になります(詳しくはコチラ



例を挙げますと、

失語症の患者さんにおいて、

言語でのコミュニケーションが困難な場合は、

絵や文字に書いて、ポインティングさせる手段をとればコミュニケーションが取れる

言語で解答することは困難だが、首振りでイエス / ノーは解答できる


などです



認知症の患者さんにおいて、

三つの情報が記憶できず、課題に正当出来ないが、

           二つの情報ならば記憶し、正当することができる

今まで生活で使用したことのある事柄と結び付けて記憶すると、

           記憶しやすくなる

(例:1番のスポンジを「羽毛布団」、3番のスポンジを「敷き布団」など)


などです



このように、失語症の患者さんや認知症の患者さんに対して、

どのように援助すれば、言語、記憶が活性化して、

運動機能回復が図れるのか


ということを考えることが教育者としてのセラピストの役割と考えます





小児に対する認知運動療法については、

新生児から実践しているという報告があります

また、認知運動療法の書籍の中には小児に関するものもあります

(購入される方はコチラ
子どもの発達と認知運動療法子どもの発達と認知運動療法
(2000/04)
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残念ながら、私は小児の患者さんに対して認知運動療法を行ったことがありませんので、

具体的にお伝えすることはできません



書籍や論文を読んでいると、大人と子どもの病態の違いがあるそうです

大人の場合は、一度、発達した認知能力や学習能力が障害されているのに対して、

子どもの場合は、認知能力や学習能力が未発達な状態なことが挙げられるそうです



そのため、

認知能力や学習能力がどのように発達していくのかを理解したうえで、

自己身体や外界を認知できるように導く


ことが重要になるそうです

(小児を診られている方がいらっしゃいましたら、コメントいただければ幸いです





以上のように、どのような患者さんに対しても

患者さんの認知過程の問題(ネガティブ因子)に応じて、

どのように克服するか(ポジティブ因子)を見つけることが

セラピストの役割である


と考えます



このように考えると


認知運動療法の適応というものはない


のかもしれません



私自身は、ネガティブ因子とポジティブ因子を考えるようになってから、

認知運動療法が、とてもヒトに優しい考え方であると感じています



患者さん一人ひとりは、異なった存在です

一見、同じような動き方をしているようで、認知過程の問題は異なります

訓練方法も一人ひとり異なるのは当然かもしれません



認知運動療法は難しい

認知運動療法は難解だ




と感じてらっしゃる方も多いのではないかと思います



ヒトはそれ程、複雑な存在なのだと思います



それを治療する訓練も、複雑になるのは当然のことなのかもしれません





私は、

認知運動療法の基本概念と評価・訓練に至る考え方を理解すれば、

誰でも臨床展開が出来る


と考えています



ブログの左のカテゴリ内にある、

「認知運動療法の基本概念から訓練のためのプロフィール作成へ」

で評価から訓練にいたるセラピストの考え方をまとめております



ブログを読んでいただいている皆様が、

認知運動療法を実践するために少しでもお役に立てれば幸いです



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コメント
この記事へのコメント
No title
 毎回質問に丁寧に答えていただきありがとうございます。
 やはり認知症や失語症を伴う患者には認知運動療法は難しいようですが、認知運動療法を行うことは不可能ではないということがわかりました。ただ、それが可能か可能でないかはセラピストの力量次第ですね…
 認知運動療法に興味を持ったのは良かったものの、エライところに首をつっこんだな~って改めて思います(苦笑)
 しかし学校の先生にも「実習は認知運動療法を行っている病院に行きたいし、将来的にも認知運動療法を行っている病院で働きたい」ときっぱり言ってしまったので、もう後戻りはできません(笑)
  
 「子どもの発達と認知運動療法」は図書室にあったので借りて読んでみたんですが、難しすぎて途中でギブアップしました。
 でもそれは1年前のことですので、今読んだら多少は理解できるかもしれません。それと図書室で借りるよりも購入した方が読む気が起こるので、いずれは購入すると思います。

 しかし素晴らしいブログだなと改めて思います。このブログを基に「認知運動療法へ・私の臨床ノート[3]」を出版してほしいですね。
2009/04/29(水) 22:57 | URL | getemono #-[ 編集]
ありがたいお言葉です
>getemonoさんv-22

在学中から強い意志をお持ちですねv-354

素晴らしいですねv-352

そのうち、どこかでお会いできれば良いですねv-278

「子どもの発達と認知運動療法」は、はじめに読むには難しいかもしれませんねv-87

認知運動療法関連の書籍は、難しい内容が多いですが、
何度読んでも新しい発見がありますv-21

奥の深さを感じますv-22


>素晴らしいブログだなと改めて思います。

ありがたいお言葉ですv-411

少しでもセラピストや患者さんの力になれれば嬉しく思いますv-354

>このブログを基に「認知運動療法へ・私の臨床ノート[3]」を出版してほしいですね。

恐れ多い話ですv-393v-356

少しでも多くの方に認知運動療法を知っていただけるように努力していきたいと思いますv-22
2009/04/30(木) 23:33 | URL | 白いなまけもの #-[ 編集]
>認知運動療法の適応はない

じゃ、やっちゃダメじゃん。
どれにも適応できないんでしょ?
2014/04/30(水) 01:29 | URL | a #-[ 編集]
認知運動療法の適応について
> a#-さん

表現がわかりにくくて申し訳ありません。

「認知運動療法の適応はない」
というのは、
「どのような方も適応となる」
という意味のつもりでした。

失語症や認知症などを持ちの方々は
お持ちでない方々と比べますと
難しい部分はありますが、
その中でも
「どのようにすれば、学習していけるか」
を模索することがセラピストの役割
であると考えています。
2014/05/02(金) 01:39 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
顔と名前も公開されておられ、さぞ自信と信念をお持ちかと思いますが。

認知運動療法をリハビリとして実践するなら、広めたいなら、

①介入群と非介入群とを比較して、

②出来ることと出来ないことを明確にし、

③出来る部分に関してはここまではできるという結果を明らかにすること。

が先決ではないでしょうか。

仮に運動機能障害、感覚機能障害、高次機能障害等全てに有効であるなら、

各領域においてどこまで有効なのかを論文として出してみてはいかがでしょうか。

そうすれば、それぞれにおいて有効の高低差が明確となり、

より学術として発展するものと考えます。

まさか、
「“適応”とは、行っているから適応なのだ。適応させていることと有効かどうかは別問題だ。」

などとは仰いませんよね?

※あなたは顔と名前を出しているのに、こちらは匿名というアンフェアさお許しください。
2014/05/03(土) 16:30 | URL | a #-[ 編集]
研究活動について
> a#-さん

貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございます。

ご指摘いただきましたように、広めていくためには
科学的な検証は不可欠であると考えております。

研究会や仲間達では、これらの検証作業を
進めている過程ではありますが、
まだまだ課題は多いかと思います。

今後、ブログなどの情報発信とともに
研究活動もしていきたいと思います。

貴重なご意見をいただきまして、
ありがとうございました。
2014/05/03(土) 20:18 | URL | 生野達也 #-[ 編集]
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